LaTeXのトラブル録

はじめに

ここでは自分が気になっていることやまとまっていない話を 書き溜めていく。基本的に今まであったトラブルとか自分が知ったTips それに対する現在の状況などを書き留めていく。 ある程度長い文章になった場合に別記事にしていく。 (この記事は日々更新していく)

エディタ関係

TeXStudioでplatexを使うために

TeXLiveで標準装備 pLaTeXを使えるようにするには設定を調整する必要があるが、 TeXWorksと少し勝手が違うため自分は最初混乱したが 下のリンクを見ることで解決した。 oku.edu.mie-u.ac.jp

pLaTeX全般

自前マクロv.s 分割ファイル

\newcommand等の設定を各ファイルに書かないで済む方法の一つとして 自前のパッケージ(styファイル)を書いておき利用するという方法がある。

今までは自分はその方法を主に用いてきたが、分割ファイルを用いる方法も ありうるということを知った。しかし今のところどう使い分けるべきか よくわからない。

自前マクロのメリット・デメリット

分割ファイルのメリット・デメリット

amsbookを用いたときに章ごとに謎の空白ページが現れる

\chapter{name}を用いたときになぞの空白が 謎の空白ページが現れるために必要以上にページが多くなってしまっている。

原因 \chapterのデフォルトの設定で空白ページが出るようになっている。これはオプションで変更できる。

解決方法 documentclassのoptionにopenanyを加える。

その他もろもろ

円マークニ個と角括弧を並べて入力するとエラーを吐き出した。

原因

ピリオドを\operatorname{}内に入れて、エラーが出た。

原因

ハイパーリンクを挿入する際に便利なChrome拡張機能

hyperref.styを用いるとハイパーリンクを文中に挿入することができる。

\href{url}{name}

入力はいたってシンプルであるが、いろんなものを検索してそれらを一気に ノートとして書き留めたい場合は各urlごとにいちいち書く必要があり面倒である。 そんなときに役に立つのが次のChrome拡張機能である。

chrome.google.com

これを用いれば、簡単にurlをlatex形式に変換してくれる。 実際にはLaTeX以外の様々な形式に対応している。

Tikzpictureに関すること

Tikzには三次元座標をデフォルトで利用することができる。 しかしこのままだとx-y軸が直交したものしか描画できない。 一方でパッケージを追加することでより三次元の図を書けるように なっている。

使用例はたとえばこちらにある

tex.stackexchange.com

特定のフォントのみ使いたいが、他のパッケージと競合する

あるパッケージの特定のフォントのみ使いたいというときがある。 自分の場合はMnSymbolにある特定のフォントを用いたかったが amsの標準的なフォントと競合するパッケージであった。

そのときの対処法は例えばこちらにある。

tex.stackexchange.com

zrbabbler.hatenablog.com

Beamer

スライドの色付けの問題

これはBeamerに限った話ではなくスライド全体の話である。 スライドの色づけは基本的にスライドを見やすくするために 用いられるが、色覚異常の人にも見えるような配色をするべきである。 健常者には見えやすい配色であっても色覚異常の人には 判別不能な色などはいろいろと存在する。 具体的にはこちらに簡単な説明がある。 www.nig.ac.jp

しかしこれをきちんと調べるのはそれなりに慣れないといけない。 そんな時に便利なのが次のChrome拡張機能である。

chrome.google.com

これを用いると色覚異常の様々なケースでスクリーンを眺めることができる。 これを利用することで色に強く依存したスライドかどうか 一目でわかるようになるので便利である。

Beamerポスター

BibTeX

Bibtexが出力できない

mathscinetから文献情報をBibtexで出力して入力したが、エラーを吐き出した。

原因 数理解析考究録において\bとなるべきところが\Bとなっていた

参考文献を自前で書かないといけない場合

次のサイトが便利である。それぞれの記事の種類に対して 書くべき項目が自動で教えてくれる。

truben.no

A0サイズでフォントが汚くなる現象

BeamerにはBeamerで用いたスライドをそのままposterに援用することができる。

それの説明は「Beamer ポスター」で検索できる。 基本的には次のパッケージを用いることで 扱うことができる。

\usepackage[orientation=portrait,size=a3,scale=1.5]{beamerposter}

しかし、A0サイズを扱おうとしたらフォントが汚くなった。

具体的には欧文文字が細くなりすぎてしまうことと

数式中の括弧が小さいままになってしまった。

逆にA3サイズを用いている分には問題はなかった。

原因 \usepackage[T1]{fontenc} と \usepackage{mathabx}の影響

前者はフォントのエンコーディングを変換するもので 後者は大型演算子を補強するものである。

それぞれが上に挙げた問題を引き起こしていた。

BibTeXの行間の調整

参考文献の文字を小さくするのは簡単だが 参考文献の行間の調整は少し手間がかかる。 解決するには次のようにすればよい。

www.math.cmu.edu